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今回は、高等工科学校の生徒が普段就くことのある勤務について、区隊と教育隊単位に分けて紹介していきます。
勤務というと業務的な印象になるかと思いますが、普通の学校の係的な感覚で捉えて大丈夫です!
そもそも勤務とは何か
自衛隊では通常業務以外に、「特別勤務」というものがあります。
これは、一般部隊では当直や警衛(門番)が該当します。
今回は高等工科学校で、これら特別勤務に該当するものを勤務として取り扱います。
まずは最も身近である区隊での勤務について紹介していきます。
ここで主に紹介するのは、内務と学習です。
では、特別勤務の勤務期間ですが、図で示すと上記のようになり、前半週が月曜の昼~木曜の昼で、後半週が木曜の昼から翌月曜の昼までとなっています。
この勤務期間は一般部隊でも同様です(警衛は24hの勤務のため、1日のみの勤務となります)。
内務
簡単に説明をすると、
- 区隊職員から命令受領(朝夕)
- 区隊職員へ区隊の状況を報告(服務事故や健康状態など)
- 区隊職員から受けた命令・指示を区隊へ伝達し徹底
- 朝礼や食堂への移動などで指揮を執る
- 学習係不在時の代行
特に、命令受領等で受けた支持を区隊の皆に伝達し、実行させることが重要かつ難しいです。
内務に就く人の能力にもよりますが、誰かに指示を出して指示通りに動かすのは難しいです。普通の人は会社で働くようになってから経験するとは思いますが、高校生からこのような経験をできるのは、貴重です。
あまりにも内務の仕事がうまく回らない場合は、職員からは怒られ、同期からも「でき内務」とか言われて、浮いた存在になる可能性もあります…(笑)
でも、最初からできる人は稀なので、失敗を経験して成長していってください。もちろん、同じ失敗を繰り返すのは論外ですから!
なお、土日をはさむ場合は区隊の外で行動することが許されず、外出はもちろん部活への参加もできません。
なので、部活が大っ嫌いな人は土日の内務に就きたがる傾向にあります。
学習
簡単に説明すると、
- 教官からの命令受領(授業の準備や、課題など)
- 課業行進の指揮(内務が行うこともある)
- 授業のはじめと終わりの挨拶の指揮
- 内務不在時の代行
特に、教官からの命令受領が面倒です。
課題が出されている場合は、それを集めて提出しなければならないですし、命令受領は最後の授業が終わった後や昼休みに教官室へ行き、翌日の授業の全ての教官へ聞きにいかなければなりません。
ただ、ほとんどの場合は授業終了後にその場で教官に確認して済ませることがOKだと思うので、楽な時もあります。
内務と異なり、土日をはさんでも外出や部活への参加は可能です。
教育隊での勤務
教育隊単位で回ってくる勤務もあります。
それは、当直と旗衛隊です!
当直
- 当直幹部、当直陸曹の指揮下で教育隊の人員を掌握
- 担当場所の清掃
- 消灯後の隊舎内点検
- 当直生徒は3名で勤務に当たる
当直は一般部隊でもありますし、高等工科学校の職員も就いています。
生徒の場合は、教育隊の職員が就く当直の指揮下で動き、教育隊の人員状況を掌握するのが主な仕事内容です。
平日は人員の変化も少ないので楽ですが、土日は外出者やクラブ外出する人などが大勢いるため、大変です。
最終的な人員掌握の責任は当直幹部や当直陸曹の自衛官が負うことになりますが、人員の掌握はかなり重要なのでここはミスの無いようにかなり気を使います。
基本的に課外は区隊ではなく、当直室が定位置になるため、土日に就くと地獄かもしれません。当直によっては、漫画読んだり携帯使っててもいい場合があるので、運次第です(笑)
旗衛隊
これは国旗を掲揚する仕事です。
この勤務に就くのは2年生のみで、朝と夕の国旗掲揚・国旗降下を行います。
これまで出てきた勤務と異なり、1日のみの勤務となります。ただ、経験の有無にかかわらず、上番する前日は見習いとして上番者についていきます。
国旗を取り扱うため、かなり礼式に厳しく言われるのですが、唯一といっていいほどカッコいい勤務でもあるため、人気があります。
ただ、朝の時間がかなり奪われるため、僕は一度も就いたことがありません(笑)
おわりに
最後までお読みくださりありがとうございます。
今回は高等工科学校の生徒が就く主要な勤務に関して紹介しましたが、基本的に勤務はつかない方が自分の時間が確保できます。
特に内務は、区隊の誰かが指示通りに行動しなかった場合の責任を区隊職員に問われたりするので、面倒です(笑)
でも、うまく区隊をコントロールできた時は快感です(笑)
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