当ブログへお越しいただきありがとうございます。
今回は、高等工科学校の成績が卒業後どのような影響を与えるのかについて紹介します。
なお、高等工科学校卒業生に限らず、自衛隊の勤務成績などがどのように評価され、利用されているのかは明確に表には出ていないので、あくまで僕の肌感と隊内での噂を基にしているので、その点ご留意の上ご覧ください。
高等工科学校生の成績の決まり方
高等工科学校出身者の成績は大きく分け、在学中の成績と、卒業後の3曹になるまでの約1年間の2つで決められていると考えることができます。3曹任官後は、部隊での評価となり、一般入隊の隊員と同じになるので今回は省きます。
在学中
高等工科学校在学中の成績は、主に以下のもので決まると思います。
- 中間・期末学力考査の成績(高校としての評価)
- 区隊職員からの評価(自衛隊としての評価)
大体は普通の高校などの評価制度と変わらないと思います。
区隊職員からの評価は高等工科学校だけですね(笑)
この区隊職員からの評価ですが、基準は一般企業のような人事評価と同じで、普段の行いが良ければ大きく悪くなることはないと思います。
ただ、中間テストや期末テストなどの学力考査の成績があまりよくないと、そういう印象を持たれ、評価が下がる可能性はあります。あとは、一度目を付けられると厄介かもしれません…。
また、3年生から始まる専門教育は、技術陸曹を育成する高等工科学校の根幹教育でもあるため、ウェイトは重いと言われています。
ちなみに、表には出ず、本人にも知らされることはないのですが、各期別ごと成績はランク付けされており、区隊職員の間で共有されています。
(ごくまれに区隊職員の机の上に放置されていたりするので、夜の清掃の時間などに見るチャンスがありますw)
卒業後
高等工科学校生が陸曹になるルートを、「生徒陸曹候補生過程」というのですが、実は在学中+陸曹教育隊が前期、卒業から3曹になるまでが後期として分けられています。
卒業後の主な流れについては、以下の記事をご覧ください。
陸曹教育隊での成績は、学科試験と普段の行いが成績への影響要素で、特に武器係や内務等の係業務で好印象を区隊長や班長に与えることで高評価を得ることができると思います。
そして、ほとんどの生徒が入校する「基礎電子過程」や「職種学校」での教育では、試験の成績が評価に直結します。
特に、教育期間中の総合生成がトップの人は表彰され、終了後の部隊での評価へも繋がり、ボーナス査定などに響きます!
ちなみに上の写真は、僕が基礎電子と職種学校で課程トップだったので頂いた賞状です^^v
(自慢かよ(# ゚Д゚))
成績が与える影響
では、高等工科学校在学中と陸教、基礎電子、職種学校での成績がどのように影響してくるのかを見ていきましょう!
職種の決まり方
職種は高等工科学校在学中に希望調査の結果と適正で決定されるのですが、人気の高い職種・特技の場合、成績と適正によって決まります。
当たり前ですが、1人の枠に同じ適正の人が2人いた場合、成績が高い人の方が優先されます。
なので、自分が行きたい方面隊、職種、部隊へ確実に行きたいのであれば、成績を上げる努力をして可能性を高めた方が自分のためになると思います。
昇任の速さ
これが最も人生に影響があります。
生徒出身者が3等陸曹から2等陸曹になる場合を例にすると、早い人で4年ほど、遅い人で10年ほどかかる感じです。
早い人と遅い人とではかなり差があるようですが、これは学校在学中の成績が主な原因です。
もちろん、部隊での勤務態度なども考慮されますが、生徒の場合は在学中の成績の影響がかなり大きいようです。
(少年工科学校時代と高等工科学校では評価システムが大きく異なるため、今後は動向が変わる可能性があります)
そして、昇任のスピードが影響するのは月給と賞与になるので、生涯年収の大きさにかかわります。
「若気の至りで在学中の成績が最悪だったらずっと昇任遅いの?」と感じると思いますが、実はリセットする方法が一つだけあります。
それは、幹部になることです!(笑)
幹部と陸曹では、人事評価が異なるため、幹部候補生学校での成績が幹部の場合優先されます。
もちろん、幹部候補生試験に合格しなければなりませんが、勉強と意志さえあれば合格できると思います。
おわりに
最後までお読みいただきありがとうございます。
今回は学校の成績がどのように人生に影響するかについて紹介しましたが、ほとんど成績の話になってしまいましたね^^;
結局、将来のために在学中勉強に燃える生徒はいないのですが、変にゴマを擦ったりするのではなく、普通にしていれば悪くなることは無いです。
コメント