お久しぶりです。
なかなか公私共に忙しい日々が続いており、なかなか新たな記事を書くことができていませんでした。。。(´;ω;`)ウゥゥ
今回は、過去にリクエストのあった高等工科学校の受験勉強について、卒業生である僕が解説していきます!
高等工科学校の受験には、一般採用試験と推薦採用試験の大きく二種類ありますが、僕は一般採用試験しか経験がないため、今回は一般採用試験について解説していきます。
一般採用試験
一般採用試験は、いわゆる普通の受験です笑
国、数、英、理、社、作文の学科試験が行われる第1次試験と、身体検査と口述試験(面接)が行われる第2次試験の2段構成となる試験です。
受験の受付期間は年度により多少ずれはあるかもしれませんが、毎年11月1日~翌年1月の成人の日あたりの期間となります。
その期間内必着で各地方協力本部の担当広報官へ受験票を提出しましょう!
一般採用試験の倍率
気になる一般採用試験の倍率ですが、平成26年~令和元年までは下表の通りとなります。
参考までに推薦試験の倍率も表記しました。
入試年度 | 期別 | 一般採用試験 | 推薦試験 |
---|---|---|---|
平成26年度 | 61期生 | 3.8 | 13.4 |
平成27年度 | 62期生 | 3.0 | 10.5 |
平成28年度 | 63期生 | 2.3 | 10.2 |
平成29年度 | 64期生 | 2.2 | 9.0 |
平成30年度 | 65期生 | 2.2 | 7.5 |
令和 1年度 | 66期生 | 2.5 | 6.9 |
令和 2年度 | 67期生 | – | – |
※出典:高等工科学校公式HP
調べてみてビックリしましたが、今は高等工科学校の公式HPで倍率発表しているんですね!
しかもHPめっちゃ見やすくなってるしΣ(゚Д゚)
応募資格など
各試験の詳細を解説する前に、さらっと受験するにあたる応募資格について確認していきます!
受験が可能な者 | 受験ができない者 |
---|---|
入校時(4/1)時点で15歳以上17歳未満の者 | 日本国籍を有しない者 |
中学校卒業又は中等教育学校の前期課程修了者 (入校年の3月に終了見込みの者を含む) | 自衛隊法第38条第1項の規定により自衛隊員となることが できない者 |
詳しい応募資格や後述する試験内容については、応募する前に下記の防衛省HPよりご確認ください。
※各採用区分の募集要項もこちらでPDF形式にて閲覧できます
試験内容と対策
試験には第1次試験と第2次試験があるので、それぞれについて詳しく解説していきます。
第1次試験
第1次試験はいわゆる学科試験で、試験科目は以下の通りとなります。
科 目 | 形 式 | 必要学力 |
---|---|---|
国 語 |
択一式 (マークシート方式) |
中学校卒業程度 |
社 会 | ||
数 学 | ||
理 化 | ||
英 語 | ||
作 文 | 500文字程度 |
ここで注意したいのは、第1次試験の合否に直接かかわるのは国、社、数、理、英の試験結果のみということです。
作文については、後述する第2次試験の結果と併せ、最終合格の決定に用いられます。
気になる第1次試験の対策についてですが、僕の場合は過去問を解きまくりました!笑
試験のレベルとしては、公立高校の受験対策で十分です。
過去問については以下の方法で入手が可能です。
・地本の担当広報官から入手
・amazon等のネット通販で入手
・防衛省HPから入手
僕の場合は、amazonで入手しました笑
↓こちらは、防衛省の各採用区分ごとの過去問になります(過去2年分)↓
第2次試験
第2次試験は身体検査と口述試験(個別面接)となります。
身体検査については、身長、体重、視力、色覚、聴力、歯、その他(尿検査、胸部レントゲン)等について検査されます。
細かい基準については、募集要項をご確認ください。
ちなみに、色覚なんかは悪いと落とされる可能性が高いです。
(弾薬等、色で識別する必要がある作業があるためと聞いたことがあります)
ですが、例えば身長は150cm以上となっていますが、149cm等の場合は今後伸びるであろうという考えの下、合格になる場合があります(同期で満たしていなかったが入校した人がいましたが、絶対的なものではないので悪しからず)。
そして、口述試験ですがこれが第2次試験のメインとなります。
口述試験は、僕の場合は面接官3名(佐官クラスのお偉いさん)に対して独りで行われました。
※圧迫面接とかではないです!
気になる内容ですが。。。
・運動経歴
・学校での活動
・趣味
・集団生活に不安はないか
・他に志望校があるかどうか
などを聞かれましたね。
特に、他に志望校があるかどうかの質問ですが、ここで「ほかに志望校はありません!」と自信をもって言い切れば、かなり合格の確立を高めることができます(By 担当広報官)。
第2次試験の対策についてですが、身体検査についてはメタボな場合は運動して基準を満たすよう頑張るほかありませんね。。。
ちなみに僕は、基準こそ満たしていたものの、少し贅肉があったので走ったり食べるものを変えるなどし、3ヵ月で10キロほど減らして恥ずかしくない体型で臨みましたね笑
口述試験については、第1次試験以降に担当地本で模擬面接をしてくれます。
中学校などでも面接対策はしてくれるかもしれませんが、地本の方が本番により近い形で練習を行えることは間違いないので、機会を作ってもらったらできるだけ参加した方がよいです。
合格したら・・・
合格したかた、おめでとうございます!
実は、僕が入校後に勉強が出来ない事が問題になっていたので、高等工科学校に合格した方はその対策をぜひしていただきたいのです笑
それは。。。
勉強の予習復習です!!!
(*´Д`)って顔になった方、高等工科学校の結果は公立高校などより早くわかるため、後はゲームでもして入校を待とうとか思っていますね?( ー`дー´)キリッ
そんなことしてしまっては入校後の勉強で苦労しますよ( ̄ー ̄)ニヤリ
僕が入校したときは、全体的に低学力なことが話題になり、教官型はかなり苦労していたようですし、僕自身も少し苦労しました笑
教官方もその対策として、予習復習用の問題をホームページ上に公開しているので、是非入校前の暇つぶしにやってください!と言うか、やれ!!!!
ちなみに、入校後は中間や期末テストがありますが、それらの成績が悪いと部活に行けなかったり外出できなかったり、最悪留年→退校なんてことにも発展するので、勉強は重要です。
終わりに
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
高等工科学校は、他の記事でもご紹介している通り、将来陸上自衛隊の中核を担う技術陸曹を育成する学校です。
ですが、受験については第2次試験を除いて普通の高校受験と大差ないと思います。
過去問を解き、自分の苦手分野を把握してしっかりと対策をする。
そして、口述試験で「高等工科学校以外は受験するつもりはありません!落ちたらまた来年受けます!」等と言えば、きっと合格できると思います。
受験生の皆さん、もしくはその親御さん、何かわからないことがありましたら、コメントで質問なども受け付けておりますのでお気軽にどうぞ!
最後に、このページをご覧いただいた受験生の方が合格することを祈ります!
コメント
コメント失礼します
入試直前の偏差値はどのくらいでしたか?
>>トロさん
コメントありがとうございます。
僕が高等工科学校を受験する直前の偏差値ですと、60位でした。
2次試験はどこでうけましたか?
1次試験と同じ場所ですか?
>>慎さん
コメントありがとうございます。
二次試験の場所ですが、一次試験とは別の場所で受験しましたよ!
返信ありがとうございました
参考になりました。
立て続けで申し訳ないのですが
ここら辺は重点的に勉強しておいた方がいいよとか
過去問以外でこのような方法で勉強しましたとかありますか?
>>慎さん
コメントありがとうございます。
勉強についてですが、
国語や英語などは文法や基本的な語句は押さえておくとよいかと思います。
また、社会や理科などの暗記科目は一問一答などの繰り返し学習で定着させておくとよいです。
過去問以外で僕がやった勉強についてですが、
・公立高校入試対策向けの問題集
・進研ゼミ等の通信教材
等です。
公立高校の受験勉強も、高等工科学校の試験範囲とほぼ同じですので、併願じゃないとしても勉強しておいて損は無いです!
遠い記憶で、あまり的確な回答になっていないかもしれませんが、お役に立てれば幸いです。