当ブログへお越しいただき、ありがとうございます。
今回は、高等工科学校の生徒と学校職員との関係性について紹介していきます。
ご存じとは思いますが、高等工科学校は全寮制の学校です。そして、自衛官の教官、高等学校教育の教官など、学校の職員は様々な人がいます。
入隊したら毎日関わる学校の職員との関係性について知っていただければ、より高等工科学校のことがわかると思いますので、ぜひ最後までお読みください!
高等工科学校の職員とは?
一口に職員といっても様々なので、ここでは「自衛官」と「防衛教官」の2つに分けて紹介します。
ここでは、普段の生活で多くかかわる職員について紹介します。
自衛官サイド
自衛官サイドでは、「区隊職員」が最も関わりが深くなります。
区隊職員は、生徒が所属する区隊の職員で、幹部1名と陸曹3名が各区隊にいます。
生徒とのかかわりは、普段の生活面での指導や防衛基礎学(自衛隊の科目)の授業の実施がメインです。
区隊職員以外では、3年生から始まる「専門教育」の授業で教鞭を取る自衛官の教官です。専門教育は、工業高校で学ぶような電気、機械の科目で、これらの科目は現場経験と自衛隊内の教育を修了した自衛官が専門的に行っています。
専門教育の教官はかなり癖のあるかたや、面白い方が多い傾向にあるので、厳しい生活の中の息抜き的な感じになると思いますよ(笑)
防衛教官
次は、防衛教官です。
防衛教官という言葉は聞きなれないと思いますが、高等学校の教員免許を持った普通の先生です。
「普通の」とは言いましたが、防衛省の職員として採用された高校の教師といった感じですね。
ちなみに、防衛教官の採用はかなり狭い門らしく、学歴的に優秀な方がゴロゴロいました!
(東大、慶応、早稲田…)
正直、高等工科学校の教官にはもったいないと感じる程です。
生徒が普段接する人の中では数少ない自衛官以外の人であるため、授業前の雑談は意外と盛り上がったりします。
区隊職員との関係
防衛教官とは授業や部活でしかかかわることが無いですが、区隊職員は朝から晩まで、最悪は土日まで一緒にいる程かかわりが強いです。
自衛官の先輩
そんな区隊職員は自衛官です。
生徒から見れば自衛官の先輩です。
自衛隊科目の教範(教科書)のわかりにくい独特な表現を、うまくわかりやすく解説してくれたり、経験に裏打ちされたコツを教えてくれたり、頼りになる存在です。
もちろん、生徒の指導が主な仕事になってくるので、厳しいときは厳しいです。
しかしながら、区隊の職員になる自衛官も人間なので、性格に難がある方や、仕事できない人もいるにはいるんで、そこは運ですね(笑)
この辺の職員の情報は生徒の間で区隊を超えて共有されるので、なかなか面白かったですw
生徒の管理
区隊職員は生徒の指導をすると何度か書きましたが、指導に合わせて管理も行っています。
管理と聞くと聞こえが悪いですが、変に縛り付けたり、監視したりということではありません(笑)
区隊の職員は生徒を親御さんから預かっているようなものです。
なので、日々の健康状態や心情の把握を行い、集団生活の中での心のケアなんかも行っています。
こうして得られた生徒の情報は、定期的に保護者の方へ手紙などの形で伝えられます。
連絡帳でのコミュニケーション
高等工科学校には、区隊職員とのコミュニケーションとして、「連絡帳」というものがあります。
各学年のスタート時に配布されるんですが、その日の反省や、行事の感想、時事問題の話など、書くことは何でもいいです。
進路についての相談や、同期とのトラブルなど悩みについても書いてもいいです。
そして区隊職員はその内容を読んで確認し、返事を余白などに書いてくれます。
内容によっては呼び出されて詳しく話を聞かれることもありますが、区隊職員が生徒の心情について知る最大のツールであり、生徒にとっても相談しにくいことをコッソリ伝えるツールとなります。
毎日書くので、正直書くことが無い日もあり、面倒な部類の物ではありましたが、卒業後も持っていると後で読み返したときに、当時のことをよく思い出すことができます。
おわりに
最後までお読みくださりありがとうございます。
今回は高等工科学校の職員について、簡単に紹介しましたがいかがだったでしょうか?
書いていて思ったのが、学校の組織構造についても紹介しないとわかりにくそうだなということです(笑)
なので、次は学校組織について書ければと思います。
コメント