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今回は、高等工科学校生の外出事情について、いつ可能でいつできないのか、そして外出の種類について解説していきます!
本記事は、以下のYoutube 動画としても公開していますので、こちらも良かったらご覧ください!!
外出が可能な日とできない日
外出可能な日については、大体上記の表のとおりです。
勤務のない土日祝日に外出することが可能で、基本的に平日は外出することはできません。
但し、平日でも後述するクラブ外出や、病院への通院、冠婚葬祭などは例外的に外出・外泊が可能となっています。
外出の種類
高等工科学校の外出は4種類ほどあり、ここではそれぞれ解説していきます。
普通外出
高等工科学校の生徒が最もすることの多い外出で、宿泊の伴わないその日限りの外出となります。「普外(ふがい)」と略して同期間では話したりします。
外出可能な時間は朝8時頃~夜22時くらいになります。自衛隊の規則で決められた外出可能時間とは別に、各教育隊ごとに定められた「躾時間」という時間があり、躾時間が優先されます。(躾時間の存在は、一般部隊も同様です)
また、外出可能な範囲についても規則上の制限があり、東京の23区エリアが一番遠い範囲になります。
渋谷や原宿などで遊んで、夜に帰ってくるのが実際限界だと思います。埼玉や千葉なんかはいけるとは思いますが、時間的に厳しいです。
なお、1年生は単独での外出は認められず、同期又は先輩等と2人以上でないと外出できないうえ、制服での外出となります。
特別外出
逆に高等工科学校の生徒が最もする機会の少ない外出で、宿泊が可能で、連続して2日以上の外出が可能となります。一般部隊では最も一般的と言える外出の形態で、「特外(とくがい)」と略して呼ばれます。
高等工科学校で特外が可能な場面は、G.W.前に行われる体育大会や10月にある開校祭の時などで、保護者同伴という条件で可能になります。
公用外出
公用外出は主に自衛隊病院等へ通院する際の外出で、これは平日も可能です。ただし、学年を問わず制服でのみ可能です。一般部隊でも公用外出は通院などに用いられ、制服着用となります(休みを取って行くのであれば普通の外出でもOKです)。
あくまで、公務中の外出用ということになるので、私用としての外出ではありません。
クラブ外出
これもする機会の多い外出で、部活動の練習試合や大会などでの外出です。
外出の申請の仕方(後述)については普通外出と同様ですが、基本的に部活単位で行動するため自由は効かないです。
部活によっては試合の後などに集合時間を決めて自由時間をもらえる場合があります。
外出するまでの流れ
高等工科学校の生徒を含め、自衛隊では外出するには所属部隊からの許可が必要です。高等工科学校の場合は、所属する区隊と教育隊の許可が必要となります。
今回は、普通外出について申請から外出するまでを例に解説していきます。
外出の申請
外出の許可は、事前に申請をすることでもらうことができます。
外出簿というものが一人一人に与えられているので、これに外出時間、目的と目的地、簡単な行動計画を記入し、ハンコを押して提出します。一般部隊も外出は申請制で、内容も同様です。
記入したならば、区隊の付陸曹と区隊長の元へ持って行き、一人ひとりの許可を貰い、決裁印を押印してもらいます。区隊長の所で外出簿は回収され、後は区隊職員が教育隊長の元へ持って行き、申請が受理されます。
外出証の受領
外出をする日になったならば、教育隊の当直に就いている職員から外出証を受領します。時間については事前に知らされますが、朝から外出するなら8時前後、午後からなら13時頃になります。
外出証の受領の際には、服装点検が行われ、1年生では制服のシワや靴の磨き具合などをよく見られます。あと、ハンカチとポケットティッシュを所持しているかも確認されます。
当直によっては、部屋の清掃状況や迷彩服のアイロンがけチェックなどを別途行う人もいるので、週明けからの課業の準備が整っている状態で外出するのが基本スタンスとなります。
点検などがOKであれば、当直室で外出簿に受領時間を記入して外出証を受領します。外出証は身分証明証入れに入れ、絶対に紛失しないように取り扱いましょう。
駐屯地を脱出!
駐屯地を出る際は、営門にいる警衛の自衛官に外出証と身分証明証を見せることで出ることができます。
この際、複数の生徒がいる場合は隊列を組み、まとまって確認を受けることによりスムーズに出ることができます。指揮者はその場の雰囲気や、上級生がいればその人がすると思います。
外出証の返納
楽しい外出が終わったのであれば、まず最初に受領していた外出証を当直へ返納しに行きます。
帰ってきた際は点検の類はなく、外出簿に返納時間と押印をして返納は完了します。
もし当直に自分の区隊職員が上番しているのであれば、差し入れを買ってくると喜ばれると思います(笑)
ゴマすりが大好きな方は、ぜひ実践してくださいね(笑)
おわりに
最後までお読みくださりありがとうございます。
今回は高等工科学校生の外出について解説しましたが、外出のプロセスとしては自衛官と大きな違いはありません。
ただ、外出するまでの点検などのハードルが高いだけですね(笑)
面倒な当直だと、点検に半日かかったりすることもあるので、その時はドンマイですね(笑)
コメント
はじめまして🍀
現在2教で息子が学んでいます。
なかなか連絡してこない息子だし、詳しいことはあまり教えてくれないので、とっても楽しんで読ませていただきました🍀
また来ますね🌟
コメントありがとうございます!
楽しく記事を読んでいただき、とてもうれしいです^^
ご子息が在学中なんですね!
2年生というと小銃も貸与され、自衛隊の科目もより自衛官らしいものになってくるので、より逞しくなると思いますよ!
銃を貸与された日はさすがに思うことがあったのか、その日に連絡をくれて
「いろんな意味で重い」
と、話をしてくれました☺️
コロナの影響でお正月から会えてません…
親は待つばかり(笑)
子はなんとも思ってないのでしょうけどね(苦笑)
夏は帰れそうなので夏休みが楽しみです😊
僕も銃が貸与された日の晩に電話した記憶があります^^
物理的にもですが、精神的にも重いものですからね・・・。
外出もできず、帰省もできず、ご子息はきっと色々我慢をし、耐えているんですね。
離れていても、きっと自分の親のことはどこかで考えていると思いますよ!
便りが無いのは良い便りといいますし。
夏の規制時はきっと色々と愚痴をこぼしてくるかもしれませんが、そっと聞いてあげてください(笑)